※今回の記事は2025年4月2日時点で手に入る情報に基づき作成しています。
前回米国株アクティブファンドの「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」を取り上げたので、
対比として、日本人に1番馴染み深いであろう米国株指数(インデックス)に連動する成果を目指す
「eMAXIS slim 米国株式(S&P500)」を取り上げます。
投資対象/地域 | 国内 | 海外 | 国内外 |
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株 | |||
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REIT | |||
バランス | |||
その他 |
このサイトではアクティブファンド優先で取り上げる予定なのですが、比較という意味で今回含め何度かインデックスファンドも取り上げて行きます。
で、インデックスとアクティブどっちが良いの?と聞かれることも多いですが、分からなかったら一旦インデックス投資をしてみて、メリットデメリットを理解してもらってからアクティブファンドに手を出してもらえると、個人的にはうれしいですね。
本商品はシンプルに1コースのみです。深いことは考えず、そのままアメリカの指数に投資できるということですね。
コース名 | 「eMAXIS slim 米国株式(S&P500)」 |
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運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント株式会社 |
ファンド設定日 | 2018年7月3日 |
投資対象 | 北米株式 |
購入時手数料上限(税込) | 0.00% |
信託報酬(税込) | 年0.08140%以内 (2025/4/2時点) |
信託財産留保額(税込) | なし |
NSIA成長投資枠 | 〇 |
NISAつみたて投資枠 | 〇 |
残高_2025/4/1時点 | 65,277億円 |
投資信託協会等のページを見ると、4月1日時点で本商品は国内の公募等信託において残高トップの商品です
(ETF除く)。
と、言うのはご存知の方も多いと思うので、今日は中身の運用部分について触れて行きます。
そもそもインデックスとは=(市場の)指数で、日本の上場株式や「世界の株式」等、何かのルールにおける全体の値動きを見るために作られているもので、先日のニュース記事でも書いた日経平均株価 なども指数の1つです。
S&P500の基準
今日の主役である「eMAXIS slim 米国株式(S&P500)」は米国の上位株式トップ500を対象にした指数であるS&P500への連動を目指すインデックスファンドです。
そもそもS&P500の対象株に選ばれるにはアメリカ株であれば良いわけでなく、実は相当厳しい条件があります。
例えば企業の大きさ(時価総額)などでも、日本の企業だとほんの一握りしか入れないような条件がついています
(現時点の為替だと日本で20社も存在しない時価総額1兆円は軽く超える水準)。
加えて、四半期連続で黒字を維持している必要がある等、正直普通の企業は選ばれないです。
上記のような基準を満たす企業の中から、最後はS&P社の銘柄を選ぶ委員会の人が採用有無を決めています。
最後は人が選んでいるならある種アクティブでは?と思ったりもしますね。
また、スムーズに指数に追加されれば良いのですが、時間がかかってしまうようならば、指数採用前にその個別株を買うと儲かりそうですよね。
実際に予測を立てて先回りして購入する戦略などもあるので、ここはインデックス投資の問題点にはなります。
最後に…インデックスファンド
指数に直接投資できたら良いのですが、それができないのでインデックスファンドという商品が存在します。
500銘柄に直接投資して、毎日指数の状況に合わせて自分で銘柄を入れ替えるのは実質不可能に近いです。
それはインデックスファンドもその通りで、指数に完全一致させることは到底できません。
大きな理由としては2つあって
①銘柄を頻繁に入れ替えすぎると取引コストが嵩みすぎる
②資金の解約に備えて現金を持っておく必要がある
ということです。
これらと信託報酬の形で日々コストがかかるので、指数とインデックスファンドは完全一致せず、
少しずつインデックスに負ける形になります。
ここで、改めて「eMAXIS slim 米国株式(S&P500)」の運用報告書を見てみましょう。
これは商品の決算頻度によりますが、年に1〜2回開示される投資信託の成績表です。

出典:三菱UFJアセット株式会社 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)商品ぺージ
https://emaxis.am.mufg.jp/fund/253266.html
直近2024年4月25日時点で算出された数値は、対象運用期間の2023年4月26日~2024年4月25日において、
S&P500配当込み指数が43.5%上昇したのに対して、本ファンドは43.8%とプラス0.3%の結果になっています。
本商品がプラスになっているのは、指数の銘柄に完全一致させずにファクター(値動きの要因)を分析して、
極力指数に寄せにいったものの、少し上振れた形かと思います。とは言え0.3%の差は誤差の範囲だと思います。
(同じ銘柄を買わなくてもほぼ連動させられる現代の技術ってすごいと思いませんか?筆者は最初感動しました。)
このようにインデックスファンドでは指数への連動性が最も評価されるポイントになります。
本ファンドでは残高が非常に大きくポートフォリオ構築のための資金不安がなく、またコストも低いこと、運用会社としての技術力もあることから、インデックスに連動させやすい条件が揃っているのだと思います。
ということで、今日の内容をまとめると
「eMAXIS slim 米国株式(S&P500)」アメリカの一流企業であるS&P500への投資×技術力でほぼ連動をしている
からこそ本商品はこれだけ支持をされているのだと思います。
次回はグローバル株式編を予定しています。
それでは、また〜
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